勉強とは理解を広げることです。理解することによってどんどん先に進むことができます。しかし、勉強において先に進むことよりも大切なことがあります。それは「戻る」ことです。

 正確には、勉強を進めている中で、全く理解できなくなっていたり、調子が悪くなっていたりすることに気づいた時に、問題なく理解できていたところまで戻るということです。

 道に迷った時の鉄則は、わからないのに無理して進むのではなく、焦らずに来た道を引き返し、わかっていたところまで戻ることです。そうすれば、自分がどこで道を誤ったのかあるいは見失ったのか、その地点を把握することができます。これは勉強においても同じです。

 戻ることによって、理解できていなかった何かが見つかるのです。突き詰めれば、それはたった一つの単語だったりします。単語を誤って理解していたことで、その理解のズレが全体に影響を及ぼし得るのです。その箇所を特定し、正しい理解を入れ直すことでモヤモヤやイライラが晴れ、先に進めるようになるのです。言わば、先に進むために戻るのです。

 しかし、戻るのは意外と勇気が要ることです。先に進まないといけないのに、戻ったら時間がもったいないと大抵の人は考えるでしょう。いちいち戻っていたら、学校の進度についていけなくなるなどというもっともらしい理由も出てくるでしょう。

 戻ることができないと、あとは手探りの中前に進むしかありません。それはとても不安定な前進となるでしょう。結果として、戻ることこそが一番の時間の節約になるのです。引き返す時点では時間のロスのように思えますが、その後は安定して進むことができるので時間の短縮になることが理解できるでしょう。

【先に進むために勇気を持って戻る】

 効果的な勉強をしたい人は、この言葉を理解し、実践するとよいでしょう。